
こんにちは、獣医師の林です。
一年があっという間に過ぎ、気付けば年末。
街の空気も慌ただしくなり、私たち人間も何かと気忙しくなる時期ですね。
そして実は、年末年始は 小型犬さんがストレスを受けやすい季節 でもあります。
普段と違う予定、来客、外出、帰省など、生活リズムが大きく崩れやすいことが理由です。
今日は、この時期特有のストレスと体調トラブル、そしてごはんや習慣でできるケアについてお伝えします。
忙しい時期だからこそ、我が子が安心して過ごせる工夫をしてあげてくださいね。
1. 年末年始はなぜ小型犬がストレスを受けやすい?

年末年始は人の動きが大きく変わる時期です。
特に小型犬さんは環境変化の影響を受けやすいため、以下のような出来事がストレスにつながりやすくなります。
まず、 来客の増加
普段静かな家の中に、人の出入りが多くなったり、声のトーンが上がったりすると、落ち着ける場所がなくなり不安を感じてしまいます。
警戒心が強い子や、人見知りの子は緊張しやすくなりますし、人が大好きな子の場合には常に興奮状態でエネルギー不足に陥ってしまったりも…
喜んでくれるからOK!というわけではないということも、頭に入れておきましょう。
次に 外出の増加
買い物、掃除、用事などで飼い主さんがバタバタしていると、「置いていかれるのでは?」という不安からソワソワしたり、吠えやすくなる子もいます。
そして 帰省や旅行
慣れない場所、知らないにおい、車や公共交通機関での移動は、小型犬にとって大きな刺激です。
普段通りに眠れなかったり、ごはんを食べられなくなることもあります。
小型犬は体が小さい分、音や環境刺激を敏感に受けやすいため、こうした変化が重なる年末年始はストレスが蓄積しやすいのです。
2. 生活リズムの乱れが引き起こす体調トラブル

生活リズムの乱れは、ワンちゃんの自律神経にも影響します。
自律神経が乱れると、次のような体調トラブルが起きやすくなります。
まず多いのは 胃腸トラブル。
ストレスによる下痢・軟便、食欲低下、嘔吐がこの時期は増えます。
帰省先で普段と違うお水・食器・においに変わることで、敏感に反応してしまう子もいます。
また、クリスマス・年末年始と、ご馳走を食べる機会も多いため、人間同様、食べすぎ・普段と違う豪勢なごはんの影響で、胃腸トラブルを抱えてしまう子も多いです。
次に 不安からくる行動変化。
吠える、落ち着きがない、ウロウロする、飼い主さんから離れられない、逆に一人でこもる、などが見られることがあります。
また、お留守番時間が増えることで 分離不安が強まる こともあります。
甘えん坊の子やシニアの子は特に影響を受けやすいので注意が必要です。
皮膚が弱い子は 乾燥とストレスで皮膚状態が揺らぎやすい のもこの時期の特徴です。
かゆみやフケが増えた場合には、保湿ケアを強めてあげましょう。
年末年始は、人の生活リズムが崩れやすい時期ですが、犬も同じように心と体が揺らぎやすくなります。
3. ごはんでサポートできる“ストレスケア”

腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、自律神経と密接に関係しています。
そのため、ストレス対策には 腸のケア=心のケア と考えていただいて大丈夫です。
ストレスに強い腸を作るには、まず 消化しやすい食事 が基本。
年末の忙しい時期は、お腹に負担をかけないメニューにしましょう。
おすすめの食材は、
・鶏むね肉・ささみ
・白身魚(タラ・鯛)
・かぼちゃ、さつまいも
・大根、かぶ
・米、うどん
など、優しくエネルギーになってくれるものです。
薬膳的には、ストレスで乱れた「気」を整える食材が◎。
特に、
・大根(気を下げて落ち着かせる)
・しそ(気を巡りやすくする)
・かぶ(胃腸を整えやすい)
・れんこん(肺と心のバランスを整える)
・黒豆(冬に嬉しい腎のサポート)
が、この時期にぴったりです。
スープにして与えると、消化吸収が優しく、水分補給にもなるためさらに安心です。
また、この時期は突然のごちそうや誤飲が増えるので、季節柄のおすそわけには十分注意しましょう。
4. 年末年始の“安心ルーティン”づくり

ストレスがかかる時期だからこそ、毎日同じルーティンを少しでも維持することが大切 です。
まずは 散歩のリズムを整えること。
予定が混みやすい時期ですが、できれば毎日同じ時間帯で、短時間でも良いので外の空気を吸う時間を確保しましょう。
次に 安心できるスペース作り。
・ケージ
・お気に入りのベッド
・毛布
・飼い主さんのにおいのついたもの
などを使い、「ここにいれば安心」という場所を1つ作ってあげましょう。
また、来客がある場合は、むしろ無理に会わせない方が良い子も多いです。
「無理に触らせない」「別室で過ごさせる」など、ワンちゃんの性格に合わせて調整してあげてください。
声かけも大切なケアです。
飼い主さんが一言「大丈夫だよ」と声をかけるだけで、不安がふっと軽くなる子もいます。
忙しい時期こそ、ほんの少しの安心ルーティンが、ワンちゃんの心を守ってくれます。
生活が不規則になりやすい年末年始は、食事の質を一定に保つことがとても重要になります。
moncheri kitchenのごはんは、
・消化に優しい
・素材がシンプル
・水分がしっかり摂れる
・胃腸に負担がかかりにくい
という特徴があり、ストレスがかかりやすい時期の強い味方です。
普段のごはんに混ぜたり、トッピングに使ったり、疲れている日はmoncheri kitchen単体にするなど、柔軟に使っていただけます。
また、乾燥した季節は水分補給がとても大切。
moncheri kitchenをぬるま湯で少し伸ばすだけで、水分量がUPし、胃腸ケアにもつながります。
<まとめ>
年末年始は、私たち以上に小型犬の心と体が揺らぎやすい時期です。
来客・外出・環境の変化など、さまざまな刺激にさらされることで、ストレスや体調トラブルが起きやすくなります。
だからこそ、
・胃腸に優しいごはん
・生活リズムの維持
・安心できるスペース作り
・優しい声かけ
これらの小さな積み重ねが、ワンちゃんの安心につながります。
今年も一年、本当にお疲れさまでした。
どうか無理をしすぎず、我が子と心穏やかな年末年始をお迎えください。

