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林先生ブログ / 新年の健康目標!1年を健康に過ごすための食事について

林先生ブログ / 新年の健康目標!1年を健康に過ごすための食事について

 

こんにちは、獣医師の林です。
新しい一年が始まるこの季節は、“今年こそ愛犬の健康をもっと整えてあげたい”と感じる方も多いのではないでしょうか。

小型犬さんは可愛らしい反面、体のつくりがとても繊細で、季節や生活リズムの影響を受けやすい子が少なくありません。
しかし、寒がり・暑がり・胃腸が弱い・むくみやすい・疲れやすい などの体質は、日々のお食事でやさしく整えてあげることもできます。
今年はお食事でのケアを取り入れて、我が子の体質を整えてみませんか?
きっと、一年間の過ごしやすさが大きく変わるはずです✨

今回は、Moncheri Kitchenでも大切にしている「体質に合った食事づくり」について、新年の健康習慣として取り入れられる形でお届けします。

1. 小型犬特有の“体質の傾向”とは?

小型犬は体の表面積が大きく、体温が奪われやすいという特徴があります。
そのため寒がりの子が多く、冬になると震え、血液循環が低下し、代謝が落ちやすくなります。

また、消化管が繊細で胃腸トラブルを起こしやすい体質の子や、筋肉量が少ないことによりむくみやすい子もいます。
これらの体質は、「生まれつきだから仕方ない…」と思われがちですが、実は毎日のごはんでもサポートすることができるんです。

2.  体質を整えることで得られる健康メリット


体質ケアとは、弱いところを補いつつ、その子自身が本来持つ力を引き出すサポートをすることで、ケアを取り入れることでお体が整ってくると次のような変化が見られます。

● 免疫力の安定
人間同様、ワンちゃんもある程度の体温があることで免疫が働きやすくなります。
お体のめぐりが整うことで体温がupすることで、免疫力が安定しやすくなります。
個人的には38.5~39.0℃くらいがベストと感じています。

● 代謝アップ
寒さやストレスで落ちていた代謝が改善し、太りすぎ・痩せすぎの予防にもつながります。

● 消化力・吸収力の向上
胃腸タイプに合った食材を選ぶことで、同じ量でも栄養吸収が段違いになります。
“何をどれだけ食べるか”よりも、“その子の体が受け取りやすいごはんかどうか” が健康のカギとなります。

3.  体質タイプ別:薬膳を取り入れたおすすめ食材


① 寒がりタイプ
特徴:震えやすい、冬に元気が落ちる、尿量が増える、うんちがゆるい
→ 体を温める「温性」「熱性」食材を中心に。
・羊肉
・鹿肉
・鶏肉
・鮭
・生姜(加熱して微量)
・かぼちゃ
・黒ごま

冷えは免疫低下につながりやすいので、冬〜春先は特に温性食材が役立ちます。
ただし、温性、熱性に傾きすぎてもお体にとっては負担になります。
体温が上がりすぎていないかを確認しつつ、食べ終わった後に口回りが赤くなったり、常に口をくちゃくちゃする、草を食べてしまうなどの症状がみられるようなときには、お体を冷やす「涼性」「寒性」の食材も少しプラスして、お体が熱くなりすぎないようにしましょう。

② 暑がりタイプ
特徴:ハアハアしやすい、皮膚トラブルが出やすい、うんちが固め
→ 熱を逃す「涼性〜平性」食材でクールダウン
・白身魚(タラ、スズキ)
・きゅうり
・冬瓜
・豆腐
・梨

夏はもちろんですが、冬でも暖房の影響で熱をため込んでしまう子や、トリミングのドライヤーで一時的に熱をため込んでしまった場合にもこれらの食材は有効です。

③ 胃腸が弱いタイプ
特徴:軟便・嘔吐が出やすい、食べムラ、痩せやすい
→ 脾胃を補う“健脾”食材がポイント
・鶏肉(アレルギーがある子は七面鳥や豚赤身)
・さつまいも
・かぼちゃ
・にんじん
・白米のおかゆ
・カブ
・山芋

薬膳では「脾(胃腸)」を整えることが全身のエネルギー作りにつながります。

④ むくみやすいタイプ
特徴:水分をためやすい、体が重そう、足先が冷たい、尿量が多い
→ “水はけ”を整える利水(りすい)・利湿(りしつ)食材
・白菜
・大根
・冬瓜
・ズッキーニ
・はと麦(少量)

余分な水分を外へ出すことで体が軽くなり、動きやすくなることで体温も上がり代謝もup!

4.  毎日のごはんでできる“体質改善ルーティン”

今日ご紹介した体質食材は、難しく考えずに「いつものフードにトッピングするだけ」でOKです。
体質改善は“特別な日のケア”ではなく、小さく続けることが一番の近道。
以下のルーティンを新年から取り入れてみましょう。

① “平性”+“体質に合わせた性質”でバランスを取る
平性(温めも冷やしもしないニュートラル)食材を基本に、その子の体質に合わせて温性/涼性食材を少しプラス。
→ 体質に偏りが出にくく、一年を通して安定します。

② 毎日少量の水分をプラス
冷えの強い子は“白湯”、暑がりの子は“常温の水分”。
トッピング食材をスープ状にしてあげるのも◎。

③ 朝と夜で“巡りのリズム”を調整
・朝:気を巡らせる温性・健脾の食材を少量
・夜:涼性・滋陰でクールダウン
簡単でも続けると体調が整いやすくなります。

④ 週に一度は「リセットごはん」や「プチファスティング」
胃腸タイプの弱い子は、
・白身魚+野菜のスープ
・おかゆ+健脾野菜
など“消化に負担の少ない日”を作ると回復力が底上げされます。
また、内臓を休ませてあげる「プチファスティング」もお勧め。
ファスティングと聞くと「まったく何も与えない」と思われがちですが、週に1回朝ごはんをスープ(ボーンブロスなど)だけにするやり方が最も簡単です。


<まとめ>


体質は、食事・環境・季節の影響でゆるやかに変化していくもの。
だからこそ、その時の状態に合わせた小さな調整が、一年の健康を大きく左右します。

今年はぜひ、「毎日のごはんでできる体質ケア」を一緒に続けていきましょう。
愛犬の一年が、穏やかで、元気で、あたたかい毎日になりますように。

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