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林先生ブログ / 【ワンちゃんの腸活と長生きの関係性】

林先生ブログ / 【ワンちゃんの腸活と長生きの関係性】

 

こんにちは、獣医師の林です。

ここ数年、人でもワンちゃんでも『腸活』という言葉が広く知られるようになりました。

 

さて、今回はワンちゃんにとっての【腸活と長生きの関係性】についてのお話をさせていただきます。 

 

 

【目次】

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  1. 腸内環境の健康を保つ「シンバイオティクス」
  2. 善玉菌をサポートする「バイオジェニックス」
  3. 「シンバイオティクス」の食材からの取り入れ方
  4. 腸内環境のバランスを保つ 日々の過ごし方
  5. まとめ

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1.腸内細菌の健康を保つシンバイオティクス

皆さんすでにご存じのように、体内の免疫細胞の約7割が腸に集中していますので、腸の環境を整えておくことは免疫のバランスを保つことに繋がる=健康ケア、健康寿命を延ばす秘訣とも言えます。

 

腸内環境を整える=腸内細菌の健康を保つことになるのですが、腸内細菌のうち善玉菌をサポートするには

・プロバオイティクス:腸内細菌のバランスを整える生きた菌。

・プレバイオティクス:腸内細菌の餌となるもの。

が必要と言われており、この2つを合わせて、シンバイオティクスと呼ばれています。

 

 

 

 

2.善玉菌をサポートするバイオジェニックス

最近では、バイオジェニックスと呼ばれる、もともと体内に存在する善玉菌自体をサポートしてくれる乳酸菌生成エキス・乳酸菌生産物質というものも販売されています。

 

バイオジェニックスはサプリメントで補う方法しかありませんが、シンバイオティクスは食材として取り入れることが可能です。

もちろん量としては多く摂取できるものではありませんが、日常から様々なシンバイオティクスを取り入れることは、お体の健康維持にもつながると考えられます。

 

 

 

3.「シンバイオティクス」の食材からの取り入れ方

では、どのような食材でシンバイオティクスが取れるのか?

プロバイオティクスに関しては、納豆や豆乳ヨーグルトなどに含まれており、プレバイオティクスに関しては、オリゴ糖や水溶性食物繊維などが挙げられます。

オリゴ糖はゴボウやアスパラ、バナナ、大豆などに、水溶性食物繊維は昆布やキウイ、ゴボウ、オクラ、リンゴ、バナナなどが挙げられます。

ゴボウとバナナはオリゴ糖も水溶性食物繊維も含んでいますので、プレバイオティクスとしてはとても優秀な食材ですね。

※ただし、バナナは果糖が多いため、できるだけグリーンチップバナナ(両端が緑色のもの)を利用するのがお勧めです。

 

 

 

 

4.腸内環境のバランスを保つ日々の過ごし方

そして、食材だけではなく日々の過ごし方も重要!!

腸内細菌叢はストレスやお薬の影響で一気にバランスが崩れます。

お薬に関してはかかりつけの先生との相談が必要ですが、ストレスマネジメントは各家庭でできること。

適度なストレスは大事ですが、このご時世は人もワンちゃんもストレス過多になりやすい傾向にあります。

ストレスマネジメントを行うことも、腸内環境のバランスを保つポイントになります。

 

 

また、冷えも腸内環境を乱す原因になります。

冷えは万病のもとと言われるくらいお体にダメージを与える邪気となりますので、お腹・腰回りを冷やさないように腹巻をしたり、腰まで隠れる長めのお洋服を着るなどして、冷えの対策もしっかり行ってあげてください。

 

 

【まとめ】

①腸内環境を整える=腸内細菌の健康を保つことになる

②善玉菌であるシンバイオティクスは食材として取り入れることが可能

ゴボウやバナナはオリゴ糖も水溶性食物繊維も含んでいるので、プレバイオティクスとしてはとても優秀な食材

④ストレスマネジメントを行うことも、腸内環境のバランスを保つポイント

⑤冷えの対策もしっかり行うことが大切

 

日々の生活でもちょっと意識をするだけで腸活に繋がることは沢山あります。

是非少しずつ取り入れて腸活を行い、健やかで楽しいワンライフを過ごさせてあげましょう。

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