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林先生ブログ/小型犬のワンちゃんの健康について vol.2

林先生ブログ/小型犬のワンちゃんの健康について vol.2

 

こんにちは、獣医師の林です。

 

 【前回のまとめ】

vol.1では、 小型犬に多い疾患を以下の3つお話しさせていただきました。

  1. 膝蓋骨脱臼
  2. 気管虚脱
  3. 皮膚炎 

 内容につきましては、下記リンクから前回の記事を是非ご覧ください。

 

 [ 前回記事 ] 小型犬のワンちゃんの健康について vol.1

 

 

 

今回は前回の内容を踏まえ、

疾患に対して【日ごろからできるお悩み解消法】をお話させていただきます。

 

 

【目次】

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  1. 日ごろからできるお悩み解消法

  ①太らせないこと

  ②しっかりとタンパク質を摂る

  ③酸化脂質を避けること

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①太らせないこと

肥満は万病のもととも言われるほど様々な病気とかかわっており、日ごろの生活の見直しで防げる『疾患』だと考えています。

私たちと比較し、ワンちゃんたちはもともと運動量が多いため、運動で痩せるということは正直難しく、ダイエットをする場合には食事でのコントロールが重要となります。

運動量が少ない日には食事量も少なくする、早食いにならないようゆっくりと食べさせる(満腹感を感じやすくなる)、おやつの量を見直すなどを行ってください。

減量目安は、1ヵ月で現在の体重のおよそ3~5%程度を最大値とし、徐々に減量していくことを心がけてください。

また、体重だけで判断せず、BCS(ボディコンディションスコア)と合わせて判断することが重要です。

 

 

 

 

②しっかりとタンパク質を摂る

 

三大栄養素の1つでもあるタンパク質は、ギリシャ語の『第一のもの』というprotosという言葉から作られたもので、体の中でも最も重要な栄養素ということにもつながります。

タンパク質は、筋肉や内臓の維持、免疫の原材料になるほか、酵素やホルモンとしての働きを担っていたりと、生命活動の維持に欠かせない栄養素です。

 

 

特に、人間よりも動物性タンパク質の摂取量が多いワンちゃんですので、日々の食事でも動物性タンパク質を摂ることが、健康維持の秘訣でもあると考えられます。

筋肉をしっかりつけることができれば、運動時に脂肪燃焼を促しダイエットにもつながりますので、肥満にさせない・減量という意味でもタンパク質摂取は大切です。

 

 

 

 

③酸化脂質を避けること

皮膚疾患でも述べたように、酸化脂質の影響によって皮膚ダメージが懸念されるほか、酸化脂質が血管やリンパ管などにこびりつくことで巡りが悪くなり、その結果心臓病や腎臓病といった重篤な疾患を引き起こしてしまうことも否めません。

酸化脂質は細胞を錆びさせる力もありますので、摂取するメリットは何もないのです。

そのため、できる限り脂質は『新鮮』な状態で与えることが重要です。

 

 

 

 

 

 

【まとめ】

小型犬に多い疾患である、膝蓋骨脱臼・気管虚脱・皮膚炎の対策として、

「太らせないこと」・「しっかりとタンパク質を摂ること」・「酸化脂質を避けること」が大切であることをお話しさせていただきました。

monchéri kitchenの4レシピは、それぞれ栄養バランスが少し異なるものの、上記3つの疾患対策としてお役に立てるものとなっております。

フレッシュフードとはいえ、製造が始まった段階から脂質は酸化していきますので、moncheri kitchenのレシピは低脂質に設計されています。

 

そのため、お召し上がりになる際には、新鮮な脂質(オメガ3や中鎖脂肪酸など)をトッピングしてあげるアレンジ、我が子の状態をみて加えてあげてみてください。

※膵臓疾患や腸疾患を患っている子の場合には、かかりつけの先生に脂質のトッピングについてご相談ください。

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