こんにちは、獣医師の林です。
今回は小型犬で多い疾患と、日ごろからできるお悩み解消法をお話させていただきます。
【目次】
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- 膝蓋骨脱臼
- 気管虚脱
- 皮膚炎
- 共通するケア方法
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1.【膝蓋骨脱臼】
まず、小型犬で多い疾患1つ目は【膝蓋骨脱臼】、通称「パテラ」と呼ばれる病気です。
これは、膝のお皿(膝蓋骨)が本来あるべき場所から外れてしまう疾患で、小型犬の場合には内側に外れてしまうことが多く、大半が患ってるのでは?と思うくらい多い疾患です。
膝蓋骨脱臼は遺伝的要因で起こることがあり、チワワ、トイプードル、ポメラニアンといった小型犬が多く該当します。
それ以外には、成長期に骨や靭帯、筋肉の形成に異常が生じることで発症することが多く、これも小型犬でよく認められます。
2.【気管虚脱】
2つ目に【気管虚脱】が挙げられます。
気管虚脱空気の通り道である気管が途中で潰れてしまい、呼吸ができなくなってしまう疾患です。
アヒルのようにガーガーといった呼吸だったり、呼吸が苦しくなるので運動不耐性になることもあります。
遺伝的なものや老化が原因となる一方で、肥満や過呼吸を起こすような環境も発症要因とされています。
3.【皮膚炎】
そして3つ目が【皮膚炎】。
アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、膿皮症などの皮膚トラブルも起こしやすいのが小型犬。
自己免疫性疾患や細菌感染などが原因で上げられる一方で、酸化脂質の摂りすぎが影響して皮膚炎が起きてしまっている場合があります。
酸化脂質なんて与えていない…と思われる方も多いと思いますが、ワンちゃんたちの場合にはドッグフードに含まれている脂質がこれにあたります。
どんなに良い脂質を使用しているフードでも、作られた時から酸化が始まります。
これらの酸化脂質を毎日摂取することで細胞が傷ついたり、血液の巡りが悪くなってしまったり、皮脂腺の質が落ちてしまうことで、皮膚トラブルが生じやすくなります。
これらの疾患に対して共通するケアとしては、
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①太らせないこと
②しっかりとタンパク質を摂ること
③酸化脂質を避けること
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が挙げられます。
次回のブログでは、上記にあげた3つの共通するケアについての詳細の記事をご投稿いたします。
次回更新されるブログを楽しみにお待ちください!