
こんにちは、獣医師の林です。
今年は激しい寒波が来たと思ったら突然春のような陽気になり、そしてまた寒波…と気温の変化が激しすぎて、ご体調が不安定な子が多いように感じています。
皆様のご愛犬はご体調崩されていませんか?
3月は春の訪れを感じる季節ですが、気温の変化が激しく、愛犬の体調管理がとても重要な時期です。
特に小型犬は寒暖差や換毛期の影響を受けやすく、体調を崩しやすい傾向があります。
今回は、3月に起こりやすい健康トラブルと、換毛期のケア、食事のポイントについて詳しく解説します。
【目次】
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- 消化器トラブル
- 換毛期のケア
- 食事のポイント
- まとめ
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1.消化器トラブル
先ず1つ目。
3月に起こりやすい健康トラブルの代表格は、寒暖差による消化器トラブルです。

東洋医学的にも季節の変わり目には脾胃に負担がかかりやすいと言われています。
気付かぬうちにお腹を冷やしてしまっていたり、寒暖差で自律神経が乱れることで消化器の働きも乱れてしまうことが原因で、嘔吐や下痢などのトラブルが増えやすくなります。
消化器以外にも風邪症状を呈す子も増えてきますので、お部屋の中の温度・湿度が一定に保たれているか、冷たいところでお体を冷やしていないかなど確認してあげましょう。
2.換毛期のケア

そして、この時期は冬毛から夏毛と生え変わる時期、つまり換毛期に入ります。
毛の抜け替わりが激しくなるため、皮膚が敏感になり、乾燥やかゆみ、フケが増えることがあります。正しいブラッシングと食事ケアが大切です。
毎日こまめにブラッシングすることによって抜け毛のケアができるだけでなく、皮脂腺分泌を促すことで皮膚バリアを強化したり、見逃しがちな皮膚トラブルをいち早く見つけることもできます。
暖かくなってくるとノミダニなどの虫問題も出てきますが、お散歩後にブラッシングをすることで、ノミダニがついていないかの確認にもなります。
また、血行促進することによるマッサージ効果も期待できますので、我が子が喜ぶブラッシンググッズを見つけて、日々のコミュニケーションの一環に取り入れてみてください。
3. 食事のポイント
最後にお食事でのケア。
1つ目にもお話させていただきましたが、季節の変わり目はお腹に負担がかかりやすい時期。
消化しやすいごはんを取り入れつつ、2つ目の被毛対策にもつながりますが、オメガ3脂肪酸や抗酸化作用の強いビタミンEを取り入れてツヤツヤな毛艶を手に入れましょう。

また、季節の変わり目は免疫力も落ちやすくなります。
免疫を主っている腸を健康にする=腸活を取り入れることも、季節の変わり目の不調を防ぐポイントとなりますので、腸活食材(プロバイオティクス、プレバイオティクス)を取り入れてみましょう。

さらに、春はデトックスの季節とも言われています。
プチファスティングを行ってみたり、デトックスに役立つ食材を取り入れてみるなどして、お体を内側からもスッキリさせて、必要な栄養素をしっかり吸収できる体作りを目指し、お出かけの機会が増えるこれからの季節に向けて体力をしっかり保持しておきましょう!!
【まとめ】

今回の記事では、健康トラブルと、換毛期のケア、食事のポイントについて詳しく解説させていただきました。
3月は寒暖差が激しい季節です。
健康のトラブルが起きないよう、換毛期のケアや食事のポイントを意識してしっかりと対策をしていきましょう。